除雪のやり方TIPS ― 2018-01-10
■快晴
年末年始に秋田の実家で除雪を2回(2日間)やりました。そこでわかったことを、忘れないうちに記録しておきます。
年末年始に秋田の実家で除雪を2回(2日間)やりました。そこでわかったことを、忘れないうちに記録しておきます。
家の敷地は約1000坪です。当初は全部庭でしたが、現在は母の希望で4分の1ほどを畑にしています。畑仕事は母の趣味のようなものです。
除雪は本宅(母屋?)の周囲を2~3m程度空けて、庭または畑のほうへ雪を飛ばしてやります。ただし、本宅の入口がある南側は来客の車が入る場所なので、小屋までの5~6mの幅を確保します。
本宅は一枚屋根で、北側と南側へ雪がしぜんに落ちる構造になっています。もちろん、徐々に少しずつ落ちるのではなく、限界まで雪が乗った状態から轟音とともに一気に滑り落ちるので、大変危険なものです。その状況は小規模な雪崩と同じといってよいと思います。
雪が落ちると、屋根の庇の両側に雪のブロックが積み上がります。以前は器具を使って手作業で雪を運び、沢への斜面下に捨てたものでしたが、体力を使うきつい作業でした。この作業を、除雪機を使ってできるだけ楽にやります。
除雪は本宅(母屋?)の周囲を2~3m程度空けて、庭または畑のほうへ雪を飛ばしてやります。ただし、本宅の入口がある南側は来客の車が入る場所なので、小屋までの5~6mの幅を確保します。
本宅は一枚屋根で、北側と南側へ雪がしぜんに落ちる構造になっています。もちろん、徐々に少しずつ落ちるのではなく、限界まで雪が乗った状態から轟音とともに一気に滑り落ちるので、大変危険なものです。その状況は小規模な雪崩と同じといってよいと思います。
雪が落ちると、屋根の庇の両側に雪のブロックが積み上がります。以前は器具を使って手作業で雪を運び、沢への斜面下に捨てたものでしたが、体力を使うきつい作業でした。この作業を、除雪機を使ってできるだけ楽にやります。
(1) 第1の図は、敷地全体の見取図です。青のラインを除雪して空けてやります。雪は除雪機で庭または畑のスペースに飛ばします。図中の破線は幅1mほどの歩いて通る雪道です。下の2つは沢へ雪を捨てるときの歩行路になります。
<図1:敷地全体の略図>
(2) 第2の図は、本宅部分の拡大図です。本宅の屋根から落ちた雪のブロックは、北、南、西側に溜まります。メインの屋根の雪が落ちる北、南側の破線部分は、大きな雪の山になります。これを飛ばすのが一番大変な作業です。
<図2:本宅周囲の略図>
(3) 第3の図は、山になった雪のブロックを横から見ています。最終的に水平(③)の位置まで下げたいのですが、一気にやると除雪機のキャパを超えてしまいます。2回か3回に分けて雪を飛ばし、下げていきます。
<図3:雪山を少しずつ下げていく>
(4) 第4の図は、同じ雪のブロックを上から見ています。①~③の順でほぼローターの幅ずつ雪を飛ばしていき、最後の④~⑤で水平位置まで雪を下げます。ひとつの幅について、(3)図のようにそれぞれ2~3回の操作をして、徐々に雪を飛ばしていきます。
<図4:雪山を少しずつ飛ばしていく>
<図4:雪山を少しずつ飛ばしていく>
(5) 本宅の南側のスペースは左右に雪を飛ばす場所がなく、前方にしか雪を飛ばせません。①~③で前方に雪を飛ばしますが、半分以上は敷地内(左側の赤枠)に残ってしまいます。構わずに前方に雪を寄せておいて、次の④~⑥で最終的に畑のほうへ雪を飛ばします。ここでも雪の山が大きい場合は、(3)図のように、それぞれ2~3回の操作が必要になります。
<図5:雪を飛ばす場所が遠い場合>
このようにして除雪するのですが、いずれ青ラインの近くは高い雪壁が立ち上がることになります。雪を飛ばすのが無理な高さになったら、雪壁を崩して沢の斜面のほうへ運んで捨てる作業が必要になります。これは1日がかりのシンドイ仕事です。シーズン中に2回か3回、このような雪移動の作業が必要です。
雪国の生活は、ちょっとした雪山登山も顔負けの、厳しい“雪とのたたかい”が待ち受けているのです。
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