JAMC理事会2017-05-17

■曇
夕方からJAMCの常務理事会に出席。
この日は年次総会の最終確認と、斎藤一男さんお別れ会の話が進められました。私は担当している『論集』の集稿状況について報告しました。
大きな1冊の本が校了になったので、久しぶりに2次会まで出て皆さんとコミュニケーションしたかったのですが、Y誌の仕事が引っかかっていたため、やはり職場に戻って仕事を続けなくてはならないのです。残念。

丹沢の谷200ルート2017-05-19

丹沢の谷200ルート

編集でかかわっていた本ができあがり、見本を送っていただきました。
プロのデザイナーさんが全面的にブックデザインを担当したので、旧来の沢ルート図集とはまったく雰囲気のちがう本になったと思います。
何というか、書棚に置いて時々手にとって見たくなるような味がある本です。
紙製の本でしか味わえないような魅力です。
とはいえ、同時に電子出版もしているのですが。
スマートフォンで山にトポを持ち込むような利用法もできるわけです。

遡行図は全部手書きというマニアックさです。
著者の後藤さんは丹沢山麓(秦野市)に住み、丹沢や湯河原をホームとして活動している人です。山ヒルにずいぶんと汚染されたイメージのある丹沢ですが、1冊の本が完成されることで、その山域全体が再び輝きを増すような気がしました。
出版にはそういう力があることを思い出させてもらいました。

1週間後ぐらいから書店に並ぶと思います。
丹沢の沢登りに行く人が増えるのではないでしょうか。
どうぞ手元において利用してください。

『山と溪谷』6月号2017-05-19

ヤマケイ2017.6

那須岳の雪崩遭難事故について4ページの記事を掲載しました。
自分で何か書いたのではありません。問題の渦中にある関係者にインタビューして語ってもらうことで、この遭難事故の浮き彫りにしている問題点について考えようとしました。
読んでいただければ幸いです。

ちまたにあふれている様々な議論の中には、何かちがうなあ……とか、本当にそうだろうか……とか、本質を外している奇怪なものもあるように感じます。
正しい視点はどこにあるのでしょうか。
高校生の山登りは禁止すべきか、または推奨し得るのか。
私たちはなぜかくも危険な山をめざしてきたのだろうか。
そういうことを考えようとしています。
那須岳雪崩遭難事故の調査報告は、6月に中間報告、9月に最終報告が行われる予定で、現在作業が進められているそうです。

山歩みち 2017Spring2017-05-19

山歩記事

■晴
初心者向けフリーペーパーに遭難について書きました。
初心者であれ上級者であれ山の危険は平等におそいかかってきます。初心者だからといってリスクマネジメントが不要なわけではありません。でも、初心者の代わりに遭難対策をやってくれるサービスはありません。

初心者も備えをしましょう。
ということで、3つのことをアドバイスしました。
(1)計画を立てて山に行く
   無計画に、フラッと行くようなやり方は危険です。
(2)登山届をする
   最寄駅や登山口によくある登山者カードで十分。難しいものでなくてよい。
(3)遭難対策用の保険に入っておく
   この種の保険はずいぶん安くなった。年間契約で数千円のものもあります。

今号の『山歩みち』は遭難関係の記事が少なくとも3本あります。それで、少々堅苦しい雰囲気になっています。でも、1年に1回ぐらいは、遭難関係のことをやろうという方針のようです。コマーシャルだけではない、けっこう骨のあるフリーペーパーです。